「頬のシミを取りたいと思ってクリニックに行ったら、『それは肝斑だから強いレーザーは打てない』と言われた…」
30代〜40代以降の女性に多く見られるシミの一種「肝斑(かんぱん)」。一般的なシミ(老人性色素斑)とは性質が異なり、治療法を間違えると逆に色が濃くなってしまう厄介な存在です。
そんな肝斑治療の救世主として注目されているのが、最新機器ピコレーザーを使用した「ピコトーニング」です。今回は、ピコトーニングがなぜ肝斑に効くのか、何回くらいで綺麗になるのか、そのメカニズムと効果の目安について詳しく解説します。
そもそも「肝斑(かんぱん)」とは?
肝斑は、両頬の頬骨あたりに、左右対称に広がるモヤッとした薄茶色のシミです。主な原因は紫外線だけでなく、女性ホルモンの乱れや、洗顔・マスクによる「摩擦」が大きく関係していると言われています。
肝斑は「炎症」が起きている状態に近いため、かさぶたを作るような強い出力のレーザー(Qスイッチレーザーやピコスポットなど)を当てると、刺激によって炎症が悪化し、さらに色が濃くなってしまうリスクがあります。
ピコトーニングが肝斑に効く理由
ピコトーニングは、低出力のレーザーをシャワーのように優しく、広範囲に照射する治療法です。
- 衝撃波でメラニンを粉砕:従来のレーザー(熱作用)とは異なり、ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間の「衝撃波」でメラニン色素を細かく粉砕します。
- 熱ダメージが少ない:熱が発生しにくいため、肝斑を刺激して悪化させるリスクを最小限に抑えながら、少しずつ色素を薄くしていくことができます。
- 美肌効果も:真皮層を刺激することでコラーゲン生成が促され、毛穴の引き締めや肌全体のトーンアップ効果も同時に得られます。
回数と効果の目安
ピコトーニングは「1回で消す」治療ではなく、「回数を重ねて肌を育て直す」治療です。
| 回数 | 実感できる変化 |
|---|---|
| 1〜3回 | 肌のキメが整い、化粧ノリが良くなる。くすみが取れて明るさを感じる(肝斑自体はまだ変化が少ない)。 |
| 5〜6回 | 肝斑やシミが薄くなってきたことを実感する。肌全体の透明感が定着し始める。 |
| 10回〜 | 肝斑が目立たなくなり、ファンデーションが薄塗りでも気にならなくなる。毛穴レスな陶器肌に近づく。 |
※2〜4週間おきに通うのが理想的です。
「内服薬」との併用がマスト!
肝斑治療において、レーザーと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「内服薬」です。
- トラネキサム酸:メラニンを作る細胞(メラノサイト)の活性化を抑える、肝斑治療の特効薬です。
- ビタミンC・E:抗酸化作用により、メラニンの生成を抑え、排出を促します。
当院では、ピコトーニングの効果を最大化するために、必ず内服薬の併用を推奨しています。「外側からのレーザー」と「内側からの薬」のダブルアプローチが、肝斑改善への最短ルートです。
違いまとめ:ピコスポット vs ピコトーニング
| ピコスポット | ピコトーニング | |
|---|---|---|
| 対象 | 輪郭がハッキリしたシミ (老人性色素斑) |
モヤッとしたシミ (肝斑)・くすみ |
| 出力 | 高出力(一点集中) | 低出力(広範囲) |
| 回数 | 1〜2回で除去 | 5回以上の継続が必要 |
| ダウンタイム | かさぶた・赤み(1週間) | ほぼ無し(直後からメイク可) |
MIL CLINIC OSAKAのシミ治療
「自分のシミが肝斑なのか、普通のシミなのか分からない」という方がほとんどです。実際には、両方が混在しているケースも多々あります。
当院では、高性能な肌診断機VISIA(ビジア)なども活用し、隠れたシミや肝斑の状態を正確に診断します。その上で、「まずはトーニングで肝斑を薄くしてから、残った濃いシミをスポットで取る」といった、効率的で安全な治療計画をご提案します。
透明感のある素肌を目指して、まずはカウンセリングでお肌の状態をチェックしてみませんか?